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中小企業のための健康経営入門 第20回「アブセンティーイズムとプレゼンティーイズム」

  • 康彦 和田
  • 2024年4月4日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年6月20日

みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。

中小企業のための健康経営入門、今回のテーマは「アブセンティーイズムとプレゼンティーイズム」についてです。



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☛今回のポイント

 

①    アブセンティーイズムとプレゼンティーイズムとは

・何らかの病気によって会社を休む状態を「アブセンティーイズム」という。

・一方で「出勤はしているものの体調が優れず、生産性が低下している」状態のことを「プレゼンティーイズム」という。

・体調が優れない原因として、慢性疲労症候群、うつ病、腰痛、頭痛、花粉症をはじめとしたアレルギー症候群、生活習慣病等があげられる。

 

②    プレゼンティーイズムによる労働生産性の損失

・欧米を中心とした数多くの研究によれば、プレゼンティーイズムによって企業には見えない労働損失(労働生産性の低下にによる経済的損失)が発生しており、その額は医療費や病気休業にかかる費用よりも大きいとされている。

・日本でも現在、プレゼンティーイズムによる労働損失の研究が進められており、プレゼンティーイズムの損失のほうがボリュームが大きいことが示されている。

 

③    プレゼンティーイズムの対策

・プレゼンティーイズムの背景には様々な健康課題があるので、その職場の課題に応じた対策が重要になる。

・例えば、慢性疲労症候群では職場の長時間労働もその一因になりうる。ノー残業デーの設定や年次有給休暇の取得状況の把握など、従業員の働き続ける体に休息を与えやすい仕組みをつくることが有用である。

・またメンタル疾患の予防には、ストレスチェックの推進や相談窓口の周知、関連する社内教育が重要である。

・頭痛や腰痛は、多くの職場でプレゼンティーイズムにつながる要因となっており、朝礼や休憩時間等決まった時間帯にストレッチ等に取り組む活動が有益である。

・若い世代や女性は病気で休むことが少ない一方で、プレゼンティーイズムによる損失割合が高い傾向にある。残業時間や年次有給休暇取得状況などを確認して、疲労の回復や自身の健康に目を向けるように促すことが大切である。

 

以上、今回は「アブセンティーイズムプレゼンティーイズム」について解説させていただきました。


あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます。





出典:東京商工会議所






 
 
 

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