中小企業のための健康経営入門 第22回「健康経営推進による社会的評価と企業イメージの向上」

みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。

中小企業のための健康経営入門、今回のテーマは「健康経営推進による社会的評価と企業イメージの向上」についてです。

☛今回のポイント

①    健康経営を推進することによって、社会的な評価が得られ、企業イメージが向上するというメリットがある。

▪会社の知名度向上

・国や自治体、保険者、金融機関等による顕彰制度が充実しつつあり、健康経営に取り組んだ企業が社会的評価を得られる機会がますます増えている。

・多くの顕彰制度では、認定企業をウェブサイトで公表するほか、認定者によるプレスリリース、プレスを招いた発表会、取り組み事例集の発行、認定企業による講演機会の設定、展示会の出展などが実施されている。それらによって、マスメディアや雑誌の取材を受けて記事が掲載されたり、講演の依頼があったりと外部に対する露出が増え、知名度を向上させることにつながる。 　

▪財務面のメリット

・健康経営の取り組みに対して、事業資金の金利優遇、信用保証料の料率優遇などを行う金融機関が増えている。

・金利や保証料を抑えて資金調達できることは、利益の向上につながる。

▪売上面のメリット

・健康経営の取り組みが公共調達の加点要件となっている自治体もある。入札で少しでも他社より優位に立つことができれば、受注の可能性が広がる。

▪従業員の福利厚生の向上

・顕彰制度には従業員にもメリットのあるインセンティブがある。例えば、従業員向け住宅ローンや個人ローンの金利を優遇する金融機関がある。

▪採用活動で人が集まる

・採用のウェブサイトに信頼できる顕彰制度の認定を掲載することはプラスに働く。

・また、認定を受けると自治体が発行する企業紹介冊子やサイトなどに紹介されるようになり、応募者に対する露出を増やすことができる。

②    企業イメージが向上すると、採用に対する応募者増や優秀な人材の採用、顧客等ステージホルダーからの賛同が期待できる。

・企業イメージを向上できれば、採用に対する応募者が増えるだけでなく、応募者の質を高めることもでき、優秀な人材の採用が期待できる。

・優秀な人材を獲得できれば、売上も上がり、さらに企業イメージの向上につながるという正のスパイラルが生じる。また企業イメージ向上により、募集にかかる採用コストも抑えることができる

・また、従業員に寄り添うことで、従業員にとっては、従業員を大切にしてくれる会社であるというイメージが醸成され、従業員の定着率向上にも寄与する。　 　

以上、今回は「健康経営推進による社会的評価と企業イメージの向上」について解説させていただきました。

あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます。

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出典：東京商工会議所