健康経営の具体的取り組み⑭ 受動喫煙を防止しましょう!
- 康彦 和田
- 2024年6月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年6月24日
みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。
中小企業のための健康経営の具体的な取り組み、今回のテーマは「受動喫煙を防止しましょう!」についてです。

☛今回のポイント
① 受動喫煙とは、室内またはこれに準じる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。
② たばこの煙には、約5300種類の化学物質が含まれており、そのうち発がん性物質は70種類以上といわれている。有害物質は、喫煙者が吸い込む主流煙よりも、たばこの先から立ちのぼり、周りの人も吸い込む副流煙に多く含まれる。つまり、非喫煙者は受動喫煙により、多くの有害物質を摂取している。
③ 受動喫煙により心筋梗塞や脳卒中、肺がん、乳がん、慢性呼吸器症状、子供の喘息や呼吸器感染症、中耳疾患、乳幼児突発脂肪症候群等のリスクが高まることが明らかになっている。
④ 2020年4月の改正健康増進法では、以下のような受動喫煙対策の新しいルールが設けられた。
1. さまざまな施設において、原則屋内禁煙
2. 20歳未満の人は、喫煙エリアへの立ち入り禁止
3. 喫煙エリアがある場合は標識を掲示すること
⑤ 厚生労働省は事業者に対して、受動喫煙防止対策を行う際の各種支援事業を行っている。
・財政支援「受動喫煙防止対策助成金」:中小企業事業主による受動喫煙防止のための各種喫煙室等の設置に対して、費用の2分の1(飲食店は3分の2)かつ上限100万円の助成を行っている。
・相談支援(電話相談、実地指導、講師派遣):全事業者に対して、職場での受動喫煙防止対策を行うにあたって発生する悩みについて、専門家が相談に応じる。
・測定支援(機器の貸し出し):職場環境の実態把握を行うため、デジタル粉塵計と風速計が無料で借りることができる。
⑥ 健康経営優良法人の認定基準では、受動喫煙対策に関する取り組みは必須項目となっており、経営幹部は、率先して事業場の実情に合わせた適切な受動喫煙対策を推進する立場に位置付けられている。
以上、今回は「受動喫煙を防止しましょう!」について解説させていただきました。
あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます。
出典:東京商工会議所



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