健康経営の具体的取り組み⑰ 睡眠の向上に取り組みましょう。
- 康彦 和田
- 2024年6月17日
- 読了時間: 3分
みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。
中小企業のための健康経営の具体的な取り組み、今回のテーマは「睡眠の向上に取り組みましょう。」についてです。

☛今回のポイント
① 睡眠には心身の疲労を回復する効果があり、睡眠が量的に不足したり、質的に悪化したりすると、生活習慣病のリスクを高める可能性がある。また、メンタルヘルス不調とも密接な関係があり、良い睡眠がとれないとストレスを感じやすくなり、うつ病発生の引き金になることもある。
② 睡眠不足は作業効率を低下させ、生産性の低下を招くことにもつながる。さらに、事故やヒューマンエラーのリスクを高める可能性もある。
③ 良い睡眠をとるためには、量・リズム・質の3点が重要なポイントとなる。
④ 日本人の平均睡眠時間は7時間22分(2021年、経済協力開発機構)で加盟30ヶ国中最下位となっている。日本人は全体的に睡眠不足であることが示唆されている中、6時間以上の睡眠をとることが推奨されている。また昼休みに15分程度の仮眠をとることで午後の眠気が改善され、作業効率向上にもつながる。
⑤ 睡眠は体内時計という仕組みにコントロールされており、体内時計の時間がずれたために不眠や眠気を起こすことも少なくない。朝の光と食事は体内時計を整えるため、朝は一定の時間に起きてしっかり朝食をとることが重要である。また、夜遅くにスマートフォンやタブレット端末を見ることは避けましょう。
⑥ 適度な運動で深く長く眠れるようになる。20~30分のウォーキングを週に2~3回行うだけでも効果がある。また夕方以降のカフェイン摂取や寝酒は避けた方が良い。寝室の温度や湿度は季節に応じて心地よいと感じられる程度に調整することも大切である。
⑦ 職場においては、適切な労働時間管理、睡眠衛生教育等を行っていくことが睡眠の向上のために重要となる。
⑧ 睡眠12か条(厚生労働省)に基づいて、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。
1. 良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2. 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3. 良い睡眠は、生活習慣病の予防につながります。
4. 睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5. 年齢や季節に応じて、昼間の眠気で困らない程度の睡眠を。
6. 良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7. 若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8. 勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9. 熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10. 眠くなってから寝床に入り、起きる時間を遅らせない。
11. いつもと違う睡眠には要注意。
12. 眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
以上、今回は「睡眠の向上に取り組みましょう。」について解説させていただきました。
あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます。
出典:東京商工会議所



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