健康経営の具体的取り組み⑦ 職場でのコミュニケーションを促進する取り組み
- 康彦 和田
- 2024年5月29日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年6月24日
みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。
中小企業のための健康経営の具体的な取り組み、今回のテーマは「職場でのコミュニケーションを促進する取り組み」についてです。

☛今回のポイント
① コミュニケーションは、社会生活を営む人間が、互いに意思や感情、思考などを伝達するだけでなく、相互理解や心の通い合いといった意味や目的も含んでいる。
② 組織の生産性は、一人一人のパフォーマンスの総和ではなく、連携や協力、助け合いから生まれる相乗効果(シナジー)を前提にしているため、職場におけるコミュニケーションは非常に重要である。
③ 職場では、育児中の若手社員、障害を持つ社員、闘病中の中堅社員、定年延長で働く社員など、「自分とは異なる事情があり、自分とは異なる働き方をする仲間の存在を認め、理解し、チームとしての生産性を発揮していく必要がある。
④ 同僚への気づかい、思いやりといった相互扶助の風土を培うためには、心理的安全性の確保が重要となる。
⑤ 心理的安全性とは、周囲の反応を気にすることなく、率直に自己表現でき、安心して働ける状態にあることをいう。
⑥ 心理的安全性を図る方法として以下の7つを質問、もしくは観察することが有効である。
・ミスをしたとき、チームから避難されるおそれがない。
・チームのメンバーと課題や問題点を指摘しあえる。
・自分と異なるということを理由に、他者を拒絶するメンバーがチーム内にいない。
・チームにおいてリスクを伴う行動を起こしても安全である。
・チームのメンバーに助けを求めることができる。
・自分を意図的に貶めるようなメンバーはチームにいない。
・チームで仕事をするとき、自分の能力が尊重され、活かされていると感じる。
⑦ 職場の心理的安全性が確保されると
・各々の従業員が自らのポテンシャルを最大限に発揮できるようになる。
・ちょっとした思い付きやアイデアを臆さず言えるようになり、活発な意見交換ができる風土が生まれる。
・従業員の定着率向上にもつながり、組織の生産性も高まることが期待できる。
⑧ 職場でのコミュニケーションを促進するための取り組み例
・フリーアドレスオフィス等の職場環境整備を行う。
・社内ブログ・SNSやチャットアプリ等の従業員間コミュニケーション促進ツールの利用を促す。
・従業員同士の交流を増やすための企画を実施する(例:意見交換会、一言スピーチ、社内掲示板の利用、サンクスカード等)
・同好会やサークル等を設置し、金銭支援や場所の提供を行う。
・社員旅行や家族交流会、昼食会等のイベントの開催をし、金銭支援や場所の提供を行う。
・ボランティアや地域の祭りに組織として関与し、従業員が参加するように働きかける。
・従業員同士が感謝を伝え合うことに対してインセンティブの付与を行う(社内通貨、社内サンクスポイント等)
以上、今回は「職場でのコミュニケーションを促進する取り組み」について解説させていただきました。
あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます。
出典:東京商工会議所



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