健康経営の具体的取り組み⑯ 腰痛改善に取り組みましょう。
- 康彦 和田
- 2024年6月14日
- 読了時間: 2分
みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。
中小企業のための健康経営の具体的な取り組み、今回のテーマは「腰痛改善に取り組みましょう。」についてです。

☛今回のポイント
① 職場における腰痛は、特定の業種のみならず多くの業種及び作業でみられ、休業4日以上の業務上疾病として2021年には5847件の発生を認めており、業務上疾病の中で最も多い。
② 腰痛は、労働生産性の低下と関連する重大な要因となることも示唆されており、各職場における腰痛予防対策はきわめて重要である。
③ 職場における腰痛は、動作要因、環境要因、個人的要因、心理・社会的要因に分類される。単独の要因だけが腰痛の発生に関与することは稀で、いくつかの要因が複合的に関与している場合が多い。
・動作要因:重量物の取り扱い、人力による人の抱え上げ作業、長時間の静的作業姿勢、不自然な姿勢、急激又は不用意な動作
・環境要因:振動、温度等、床面の状態、照明、作業空間、設備の設置、勤務条件等
・個人的要因:年齢及び性、体格、既往症及び基礎疾患
・心理・社会的要因:仕事への満足感や働き甲斐がえにくい、上司や同僚からの支援不足、職場での対人トラブル等
④ 職場における腰痛対策は、事業者が中心となり、職場で総合的な腰痛予防対策を講じていくことが重要である。厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」では、総合的な腰痛予防対策のために、事業者や労働者が取り組むべきことがまとめられている。
⑤ 職場における腰痛予防対策
1. 作業管理
・自動化・省力化への取り組み
・作業姿勢・動作の改善
・過大になりすぎないよう作業の実施体制の見直し
・体への負担の少ない作業標準の策定
・休憩と作業量、作業の組み合わせ等の見直し
・滑りにくい靴や伸縮性のある作業服の導入
2. 作業環境管理
・適切な温度環境を保つ
・適切な照度を保つ
・段差が少なく、滑りにくい床面への改善
・整理整頓された作業空間づくりと設備や荷の配置の改善
3. 健康管理
・ストレッチングを主体とした腰痛予防体操の習慣化
・再発予防のための職場復帰者への配慮
・腰痛になっても休みやすく、復帰もしやすい環境づくり
以上、今回は「腰痛改善に取り組みましょう。」について解説させていただきました。
あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます。
出典:東京商工会議所



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