健康経営の具体的取り組み⑧ 食生活の改善
- 康彦 和田
- 2024年5月31日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年6月24日
みなさまこんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。
中小企業のための健康経営の具体的な取り組み、今回のテーマは「食生活の改善」についてです。

☛今回のポイント
① 適切な量とバランスのよい食事は、生活習慣病予防の基本のひとつである。
・代表的な生活習慣病の高血圧、脳卒中、心臓病といった循環器疾患や胃がんは、塩分の過剰摂取により発症リスクが高まることから、塩分量を適正に調節することが大切である。
・また、十分の量の野菜や適量の果物の摂取は、がんや循環器疾患等の発症予防に効果がある。
② 現在の日本人の食生活は塩分の摂取量が過剰摂取の状況にある一方で、野菜や果物の摂取量は目標量に達していない。
③ また若い世代(20~39歳)を中心に外食や市販の弁当、総菜など中食の利用割合が高く、主食、主菜、副菜を組み合わせたバランスのよい食事摂取ができていない状況にある。さらに、朝食の欠食率は男女ともに20代で最も高く、若い世代ほど食生活についての課題が見られる。
④ 事業者は、労働者自らが適切な量と質の食事を選択できるようセルフケア能力を高めるための企画や実践に取り組むことが大切である。
⑤ 一方で、勤務形態や作業内容などが食生活に影響することが指摘されており、労働者が健康的な食生活を実践しやすい環境づくりの観点から、働き方を見直し、就労環境の改善を図ることも大切である。
⑥ 事業者の取り組み例として、食堂メニューの栄養情報の表示やヘルシーメニューの提供、健康に配慮した仕出し弁当(減塩、ヘルシーバランス弁当、野菜たっぷり弁当等)の利用、外食やコンビニを利用する場合でもバランスよく食べることができるようなメニューの選択やアドバイスを行うことなどがあげられる。
⑦ また、朝食をきちんととり、体調を整えて仕事への準備性を高められるよう、社員食堂などで朝食を提供することも、朝食を欠食しがちな若年層が規則的な食生活のリズムを形成していく支援としても効果的な施策となる。
以上、今回は「食生活の改善」について解説させていただきました。
あなたの会社でも健康経営を始めてみませんか。健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦が伴走・サポートさせていただきます。
出典:東京商工会議所



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